1.終活ってなんだろう
人生には、いろいろな出来事が起こります。
この私でさえ、数え切れないほどの出来事がありました、これからも同じくらいの出来事が起こると思います。
頭の中で鮮明に残る出来事、奥にしまい込んだ出来事、忘れた出来事。
これらは、その時に、周りにいた人たちは覚えているかもしれません。
しかし、時間を経ることで、記憶は薄れて、自分だけが鮮明に覚えている、ということが多くあるのではないでしょうか。
その頭の中に刻まれた記憶は、老いとともにさらに薄れていくことも。
今までの経験や知識、その記憶とともに、これからはどうしょうか?何をしょうか?やり残したことはなんだろうか?あっ、あれがやりたい!
といった具合になれば、希望が見えてきますね。
終活は、ご本人が言葉にし、それを記録することで、周りの人たちがその意思に出会えるものだと思います。
その出会いこそがこれからの社会には必要ですし、何より、ご本人の思いが伝わる、それが終活なのではないでしょうか。
2.何に役立つのだろう
(1)ご本人の人生を振り返ろう。どんなことでも、箇条書きに書いてみましょう。( )内は例ですが私のことです。
(私は原田明徳。昭和37年○月○日に秋田県男鹿市に生まれる。現在60歳、もうすぐ61歳。男性。174cm-65kg・・・幼少期はやんちゃだったけど体が弱く、けんかではいつも体力で負けてた。小学校は男の子が18人、女の子が8人の1クラス。私は九九を覚えるのに26人中、最後の方、頭が悪い。でも歌は意外にも・・・でも緊張するとキッチリと終われず。絵も好きだったなあ・・・成人してからは(算数が苦手なのに電気に携わる)スナックで良く歌った。でもやっぱり、キッチリ終われない。いつしか歌詞に色が・・・タイミングとか、すごくうれしかったことを覚えている。いわゆるリズム音痴・・・今でもです。色のおかげで楽しく歌えます)
・もう何十年も前のことです。でも、算数が不得意で音楽や絵が好きな子供。体力で負けてるのに負けず嫌い。歌が好きなのにリズム音痴。でも技術系の仕事に就く。なんとなく面白い人生。
ここに自分の過去をほんの少しですが記載しました。どうでしょうか?ただ、頭の中にあるだけでは伝わりませんが文字に置き換えるだけで、多くの情報が見てとれますね。
・もし認知症になって、文字に起こしたノートを見せたら、どうでしょう。
ご家族でもなかなか把握できない情報を、例えば、介護や看護に携わる方が見たら、接しやすいですよね。ご家族の方々も微笑むかもしれませんね。入所施設の方々や医療関係の方々、成年後見制度を利用したときなど、士業の方々への手助けとなることは間違いないと思います。
(2)これから、どんなことがしたいんだろう?( )内は例ですが私のことです。
(だれかのために役立ちたい、ということは、ずーと考えていました。若いころに取得した資格を活用したい、ということも、ずーと考えていました。その思いが行政書士としての登録・開業です。その次は、たった1人のお客さまのために仕事をしたい。そして、笑顔を見たい、と思いました。現在は、まだ完了していませんが、新人特有の迷いと戦いながら、一つ一つ反省しながら、勉強しながら、前進しているところです。)
・30歳ころに、電気とは別の資格を、という気持ちに駆られ、1年をかけて取得しました。安定性のある会社に勤め続けることができるのか、という不安からのものです。その時、妻から「そんな資格を持って役に立つの?」と言われたことは、今でも忘れません。何と返事をしたかは忘れましたが・・・。
・何か言葉を「書く」「話す」ことで、あのころの気持ちが蘇ってくることがありませんか?
その気持ちの中から、「昔、こんなことをしたかった」とか「やってみたかった」ということに気づくことが大切なんだと思います。やれなかったことを悔やまないためにも一度「書く」ことをお勧めします。
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